Windows Azure AD/Backup Serviceほかいろいろ

Updateは唐突に。

というわけでWindows AzureがUpdateされました。

内容は主に3点+α

  • Windows Azure Active DirectoryがGA
  • Windows Azure Backup (Preview)
  • Windows Azure Web Sites Monitoring & Diagnostics
  • その他Update
    • HDInsigh
    • Operation Logs
    • Media Services
    • Virtual Machines

Windows Azure Active DirectoryがGA

今までPreviewだったWindows Azure Active Directoryが一般提供開始(General Availability:GA)になりました。

これでプロダクション環境でもちゃんと使えるようになります。また今までWindows Azure Active DirectoryをサインアップしたアカウントからでないとWindows Azureの管理ポータルから管理することができませんでしたが、GAのタイミングでMicrosoftアカウントで普通にWindows AzureをサインアップしたアカウントでもWindows Azure Active Directoryが管理できるようになっています。

作成を選択すると、ドメイン等を入力するダイアログが表示されます。

しばらく待つとディレクトリが作成されます。どうも全サブスクリプションで共通のようですね。

あとはプレビューの時と同様にユーザーの管理やカスタムドメインの設定、オンプレミスとのディレクトリ同期(統合)などの設定が行えます。

またGAからの機能ですが、アプリケーション統合が簡単にできるようになっています。

Windows Azure Active DirectoryをSSOとしてのみ使うか、ディレクトリ情報の読み込み・書き込みも行うか等アプリケーションに応じて権限を設定できるみたいです。

作成すると、アプリケーションでSSOを有効にするための情報がもろもろ表示されます。

ロゴを入れたり、外部アクセスの許可やURLの変更なども可能です。

エンドポイントも簡単に見ることができます。

上図を見てもわかりますが、サポートされているプロトコル等はこちらを参照。

SSO(On/Out)はSAML2.0がサポートなのかな?またREST APIなエンドポイントで提供されるDirectory Graphも使えます。Windows Azure Active Directory Graphについてはこちらを参照。

数日後にはOAuth 2.0/OpenIDでのSSOサポートも予定されてるみたいですね。

というわけで、Windows Azure Active Directoryに関する追加の情報はこちらも参照。

ちなみにWindows Azure Active Directoryに関する基本料金は無料のようです。追加の機能が増えたときにはわかりませんが。

 

Windows Azure Backup Preview

こちらはPreview機能です。Windows Azure BackupはWindows Server 2008 R2 SP1、Windows Server 2012、Windows Server 2012 Essentials、System Center Data Protection Manager 2012 SP1のオフサイトバックアップをWindows Azure上に取ることができるサービスです。

使い慣れた感じのバックアップツールでWindows Azure上のストレージへバックアップすることができます。

あ、利用開始するにはPreviewなので申請して機能をActiveにしてくださいね。

まずはバックアップ先の資格情報を保存するコンテナを作ります。

作成するとクイックスタートが表示されます。

あとは管理用の証明書をアップロードしてエージェントのインストール、バックアップ対象を選択といった感じで作業すればOKのようです。

チュートリアルが用意されているようなのでこちらも参照。

まぁムッシュがさくっとBlogにまとめてくれると思います。

ちなみに5GBまでは無料な用です。5GBを超えると超えた分の1GBあたり $0.25/GB/月 (Previewの場合)のようですね。(GAすると$0.50になる予定のようです)

 

Web Sitesのモニタリングと診断機能の改善

今までWindows Azure Webサイトのログ周りはFTPで接続してファイルを開いて~と面倒くさい手順を踏む必要がありましたが、とりあえず最新の状態を追いかけたいという要望に応えて、いわゆるTailコマンドみたいなことができるようになりました。

Windows Azure コマンドラインツールをインストールして、azure site log tail xxxxのようにするだけです。

もちろん、Windows AzureコマンドラインツールはLinuxでもMacでも提供されているのでWindows以外からでも管理することができます。

このあたりはScott HanselmanのBlogに詳しく載っていますのでそちらを参照。

 

その他の更新

他にも細かく改善されています。

  • HDInsight
    • HDInsightのダッシュボードでサービスの稼働状況やアクティブマップなどが参照できるようになりました。
  • 操作ログ
    • Windows Azureの操作に関する監査ログ(管理ポータルの設定タブで見れるログ)で操作を行ったユーザーアカウントが表示されるようになりました。これで誰が実施したのかのトラッキングが容易になります。

 

  • Media Services
    • 管理ポータル上でビデオコンテンツをエンコードするときに、プリセットから選択できるようになりました。
  • 仮想マシン
    • 既定のOSディスクサイズが大きくなりました。また既定のユーザー名も指定することができるようになりました。

 

という感じでまずはUpdateの概要でした。

Windows Azure AD/Backup Serviceほかいろいろ」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: Windows Azure Backup を使ってみました | SE の雑記

  2. ピンバック: Windows Azure: Active Directoryリリース、新しいバックアップ サービス、Webサイトの監視とログの改善 | S/N Ratio (by SATO Naoki)

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