Connect(); というイベントがありました(まだ明日もあります)。とりあえず簡単に纏め。
※ニコ生(日本語であれこれ解説してくれたり)もあります → 池澤あやかと語る MS開発者イベント Connect(); 解説・生中継 by 週アス
.NET Framework とか Visual Studio とか
まずはこれから。 .NET Core Runtime がついにOpen Sourceになりました!前から見れたみたいだけどGitHubでホストされます!
- Announcing .NET 2015 – .NET as Open Source, .NET on Mac and Linux, and Visual Studio Community
- .NET Core is Open Source
とりあえず.NET Core 5から。MITライセンスでの提供です。サーバーサイドからやっていきますという感じですね。
これでmonoプロジェクトも加速するだろうし、Mac/Linuxでも.NETなアプリがサポートされていきますね!
ASP.NET vNextといわれていたものも ASP.NET 5 となりました。こちらもKランタイムだとか上記のもろもろのおかげ?でWindows・Mac・Linuxで動作可能です。
.NET Framework 4.6もこのタイミングでリリースです。あと新しいアナウンスとしては.NET Framework、ランタイム、ASP.NETほかもろもろ関連するものをひっくるめて .NET 2015 というブランディングで呼ぶようです。
.NET Framework 4.6/.NET Core 5 で大きくわかれますがモジュール化・OSS化がどんどん進んでいく感じです。今後は大物のRyuJITやRoslynが待ち遠しいですね。
そいや肝心の? .NET Framewoerk 4.6 (Preview) はこちらからどうぞ。
で、開発する側のツールとしてのVisual Studio話。
Visual Studio 2013 Update 4 ( Description / Download )
予定通り?なペースでUpdate 4がリリースされました。詳細はDescriptionでも見てください。
Visual Studio Community 2013
で、次が目玉。Visual Studio 2013 Community がリリースされました!
Expressとの違いはフル機能が使えて(Extensionとかも!)、ターゲットプラットフォーム毎にわかれてないってところです。もちろん無料のまま。ただ制限はもちろんあって、利用できる人は以下の通りのようです。(日本語版あやしすぎるので英語版引用)
Here’s how Visual Studio Community can be used in organizations:
•An unlimited number of users within an organization can use Visual Studio Community for the following scenarios: in a classroom learning environment, for academic research, or for contributing to open source projects.
•For all other usage scenarios: In non-enterprise organizations, up to 5 users can use Visual Studio Community. In enterprise organizations (meaning those with >250 PCs or > $1MM in annual revenue), no use is permitted beyond the open source, academic research, and classroom learning environment scenarios described above.
とかQ&Aに書いてますがそもそも上記Q&AもEULAみると微妙に違うとかよくわからんので放置。(゚⊿゚)シラネ
まつもと先生が訳してくださいました!これでQ&Aはばっちりですね!
Q: どのように Visual Studio Community の利用可能ユーザーを規定するのでしょうか? A: 下に示すものは要約版になります。詳しくは製品に同梱されているライセンス使用許諾契約書および Visual Studio ライセンス ホワイトペーパーをご確認ください。
- 個人開発者は、個人開発者自身の無償または有償アプリを Visual Studio Community を使って開発できます。
- Visual Studio Community を使える企業体は以下の規定に従います。
- – 研修環境、学術的研究、OSI が認定するオープン ソース ソフトウェア ライセンスに準拠したオープン ソースの開発者プロジェクトに利用する場合、企業体は何人でも Visual Studio Community を利用可能
- – PC 台数 250 台未満 かつ 年商 1 億円未満の企業は、これに該当する企業のアプリケーション開発においては Visual Studio Community を 5 名まで利用可能
※ただし、上記企業が、これ以外の企業からの何らかの報酬を伴う委託に対しアプリケーション開発する場合には Visual Studio Community は利用できません。
正確にはライセンスホワイトペーパーみましょう。
ちなみに今後はExpress版の提供はないようで、Community版になるようです。
Visual Studio 2015 (Preview)
お次は正当進化なVisual Studio 2015 (Preview)
いろいろ目玉機能がたくさんです。(白目
細かい話は著名人のBlogをどうぞ。
- .NET for every developers, every devices
- Announcing Open Source of .NET Core Framework, .NET Core Distribution for Linux/OSX, and Free Visual Studio Community Edition
- [速報]マイクロソフト、サーバサイドの「.NET Core Rutime」と「.NET Framework」のオープンソース化を発表。C#コンパイラやASP.NETなど
- 米MS、開発・実行環境をOSS化し、IDEの無償版を提供――あらゆる開発者・アプリケーション向けの統合開発基盤構築を目指す
まぁVisual Studioはみんな興味ある話なので得意な人のBlog見てください。。。
ASP.NET 5
このあたり → ASP.NET 5 Overview
そのうちしばやん先生とか、みそ先生が詳細を書いてくれそうです。ニコ生お疲れ様でした。
TypeScript 1.3
TypeScript 1.3がリリースされました。
追加機能の要求として多かったprotectedアクセスが実装されたり、ツール周りとしてはVisual Studio 2015ではRoslynコンパイラを使ったり、他もろもろ拡張されたようです。(詳細は上記Blogへ)
WPF
ロードマップが発表されました(!)
Visual Studio 2015や.NET 4.6に向けていろいろ動き出してるようです。実際Visual Studioでのサポートが良くなってる感じです。きっと、ぐらばくさんやWPFな人たちが詳細を(ry
Azure
Azure SDK 2.5 がリリースされました。
- Announcing Azure SDK 2.5 for .NET and Visual Studio 2015 Preview
- Azure SDK for .NET 2.5 Release Notes
新機能としてはこんな感じ。
- 診断ログの改善
- クイックスタート(サンプルみたいなの)
- Event Hubsサポート
- Azure ロードバランサーのセッションアフィニティサポート
対応するプラットフォームとか環境はこちらを参照 → Azure SDK for .NET Support and Retirement Information
で、Visual Studio連携のほうですが、Visual Studio 2012/2013用とVisual Studio 2015(Preview)で機能が異なります。
まずはVisual Studio 2012/2013用から。
- クラウドサービスと仮想マシンの診断の改善
- 新しい機能としてETWのEventSourceを使ったセマンティックな構造化ロギングを診断ログとして出力できるようになりました。EventSourceを定義して診断ログの設定でETWの設定をぽちぽちすると良しなにしてくれるようです。
- 拡張機能(Extension)として提供なので展開した後で設定を更新することもできます
- クラッシュダンプも取得できるようになりました
- なお仮想マシンの場合はMicrosoft Monitoring Agent Diagnosticsという拡張機能を使ってトレースログなど設定できます。(サーバーエクスプローラーからもOK)
- なおAzure SDK 2.5の現在の制限としてローカルのエミュレーター上で動作させているときは診断ログはとったり転送したりできないようです。デバッグする際はSystem.Diagnostics.Traceを使ってエミュレーター上に表示してください、ということのようです。
- リソースマネージャーツール
- プロジェクトのクラウドデプロイメントプロジェクトというのを選択すると、Azure Template(リソースマネージャーで使うアレ)を選択してカスタマイズすることができます
- 中身はテンプレート(JSON)と発行用に使えるPowerShell Scriptだったりです
- サービス全体を定義してぽちっとするだけで仮想マシンやストレージ、DBなど必要なリソースまとめてデプロイできます。
- もちろんパラメーター等を指定することもできるのでそのまま再利用できます。
- クイックスタート
- プロジェクトテンプレートから使いたいメインのサービスのテンプレートを指定して作り始めることができます。お手軽。
- Web Jobsのリモートデバッギング、サーバーエクスプローラー対応
- Web Jobsのジョブをサーバーエクスプローラーからダッシュボード表示したり、接続してリモートデバッグすることができます(開始とかもできます)
- ストレージエクスプローラーでのBlobフォルダー対応
- Azure Blobストレージでフォルダは/で区切ってるだけの仮想パスなのですが、それをちゃんとフォルダとして扱ってくれるようになりました。
- HDInsightのサーバーエクスプローラー対応とHive Queryサポート
- HDInsighがサーバーエクスプローラーで触れます+Hive QUeryが使えます。お義父さん™!!
上記に加え、Visual Studio 2015(Preview)では以下の機能もサポートされます。
- 他サービスへの接続
- プロジェクトの参照設定(References)から簡単に他のサービスに接続することができます。
- 例えばAzureストレージやモバイルサービス、Office 365 APIsなど。
- 追加すると必要なランタイムがNuGetで追加されて接続文字列などがWeb.configなどに追加されるようです。
- エンタープライズSSO
- Azure ADを使った企業向けのSSOが簡単に設定できます
- 複数のAzureアカウント接続
- Visual Studioで複数のAzureアカウントへの接続がサポートされます。これまで1アカウントのAzureしかサーバーエクスプローラーで見えなかったのが大丈夫になります。便利。
- Code Analytics for Azure (Preview) のサポート
- VS2015 Previewのコンパイラに付属するCode Analyticsを使ってリアルタイムでコードの解析をしてくれる機能がサポートされました
- Azure用のコードのルール等をNuGetで追加すると使えます
- 例えばRunメソッドは非同期にするなとか、そういう警告をだしてくれます
- 修正も簡単
- ASP.NET 5 発行
- ASP.NET 5な発行がサポートされます。たぶんしばやん先生のBlogみたほうが早い。
その他のAzure周りのUpdateはざっくりこんな感じです。
- New Enhancements to Azure Stream Analytics
- サンプルデータ(ローカルのJSONファイル)を使ってストリーム解析ジョブのテストができるようになりました
- General Availability: Auditing for Azure SQL Database
- 監査機能がGAしました
- New support experience in the Azure Preview portal
- プレビューポータルでサポート周りの機能が増えました
- 平たくいうとSRを発行したり発行されたSRを見たり、そういう機能です
- MPNとかMSDNとかBizSparkのメリットも使えます(サポート的な意味で)
- Public Preview: Azure Operational Insights
- TechEd Europeかな?で発表があったOperational InsightsがPublicPreviewです
- Azure Site Recovery: Preview of enterprise-grade disaster recovery based on array replication
- SCVMMとASRのDRとしてSANアレイベースのレプリケーションを有効化できるようになりました(Preview)
- SAN Replication based Enterprise Grade Disaster Recovery with ASR and System Center
- Azure Site Recovery is now available in the Australia Geo
- ASRがオーストラリアでも使えるようになりました
- Microsoft Azure Agreement are being consolidated into the Microsoft Online Services Agreement
- 2014年11月をもってAzureの契約条件がMicrosoft Online Services契約(MOSA)に整理統合され更新されます
- MOSAっていうのはOffice 365やDynamics Online、Intuneなどの契約条件でしたがAzureも加わります
- 既存のサブスクリプションは契約条件が更新された後、自動的にMOSAに移行するようです
- DocumentDBでBulk Addとかサポート
- Bulk Add Documents and Query Syntax Highlighting
- あとプレビューポータルでいろいろ管理できるようになって便利になりました
まとめ
みんなももっと活発に世界とかかわろう!
あとみんなひどいので無視を決め込む強い心が必要だと思いました。(この羅列してるだけの適当Blogに何を期待してるのだろう・・・真剣に悩む)
こんにちは!Lundiこと林広宣と申します。(Azureでは、いつもお世話になっています)
「no use is permitted beyond the open source, …」の部分の訳が「上記のような...背景があっても無効です」となっていますが、「上記のようなシナリオを超えて使用することはできません」なのではないかと思います。
つまり「Enterpriseの場合は、どんな場合でも無効ということではなく、上記のようなシナリオの範囲内だったら大丈夫だけど、それを逸脱するような使い方は認めません」という意味だと思うのですが、いかがでしょうか?
微妙な解釈のところを書いちゃったのを多少後悔しつつも、指摘の通りかも?と思いつつもなんとも言えない感じです。(得意じゃないので)
というのと、ちゃんとしたEULAの記載ともそもそもQ&Aの内容が違う?っぽいところがあって公式の見解を見たほうがいいかなと思いました。
ご回答ありがとうございます。
確かに、まだ出たばかりなので、文面は変更される可能性がありますよね。
ただ、問題の部分は、私の仕事に大いに関係してしまうので(笑)、思わず書き込んでしまいました。
この製品はとても素晴らしいと感じているので、今後も注視していきたいと思っています。
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