//build/な日がやってきましたね。ざっくりDay1 Keynoteまとめです。Breakout sessionはCh.9に公開されるでしょうし後でゆっくり見ましょう。まだ明日もあるし先は長いです。
なんかChannel9に10がぶら下がって意味深です。
ざっくり知りたい人はこの辺どうぞ。
- [速報]マイクロソフト、コードを書くのに最適化したツール「Visual Studio Code」発表。Windows、MacOS、Linuxに対応、無料提供。Build 2015
- [速報]Visual StudioでObjective-Cがコンパイル可能に。iOSアプリからWindowsアプリへの移植をマイクロソフトがデモ。Build 2015
- [速報]マイクロソフト、クラウドのデータ分析基盤「SQL Data Warehouse」発表。Amazon Redshiftに対抗。Build 2015
- 【速報】Windows 10の正式リリース発表は? Build 2015リアルタイム中継
- Live from Microsoft’s Build 2015 keynote
Day1簡単にまとめると
- Win32アプリもWebもAndroid/Java/C++/iOS/Objective-CもWindows Storeで動くよ
- Azureでデータ保存もMicroserviceもお任せ。DockerもWinで動くよ。あと言わなかったけどUpdateあるよ
- Windows 10でPhoneもPCもXBoxも同じように動くよ。Phoneもモニタ出力させてキーボードつなげればPCっぽく動くよ
- Visual Studio CodeでMac OSXでもLinuxでもインテリセンスきいたエディタとして使えるよ。デバッグもできる予定
- HoloLensやばい
- Project SpartanはMicrosoft Edgeへ
というあたりです。3時間半ぐらいかかりましたね。
最初はCEOのSatya Nadella氏から。
Paul Allenがつぶやいてますが、MSできてから40年。BASICとかPDP10とか懐かしい話もありつつ。
とか遠いところからきて今どうなったかという話をDavid William Hearn氏から。
プラットフォームとしてクラウド統合、ビジネスプロセスや生産性の改革、より多くのパーソナルコンピューティングという機会がやってきましたと。
このあたりが今日のキーメッセージですかね。
最初のクラウド統合周りは赤シャツことScott Guthrie氏から。
Azureも今や19リージョン(予定の2か所込)。AWSやGoogleより多いとな。
過去1年間で新しくリリースされた細かい機能も入れると500オーバー…
新規ユーザーなども順当にふえてます
というところで昨今のコンテナ事情的な話でDockerのCEO、Ben Golub氏から。
五線譜アプリの話とか。
ついでMark Russinovich氏もDocker Tシャツ着てDocker on Windowsのデモ!
Windows上でDockerコマンドだけじゃなくコンテナも動いてる感じ
さくっとWindows上のコンテナにデプロイ。
VS上でコンテナ探してリモートデバッグもOK
Linux上のDockerコンテナで動作してるASP.NETもリモートデバッグできる!
ということで、.NET Core RC for Windows / .NET Core preview for Linux / .NET Core preview for Mac OSX も今からダウンロードできます!
Azureの現状としてはApp Serviceを使えば.NETやNode.js/PHP/Python/Javaでアプリケーションが作れて開発ツールとも統合されてスケールも自在、オンプレミスのデータソースとの連携や他のSaaSとの統合なども簡単にできますという話(このあたりは以前に出てた話)
デモはGoAzureにもきてたScott Hanselman氏。
3Dモデルをアップロードして印刷するという感じのデモですね。
Mobile AppsでAndroidやWindows Phoneのアプリとの連携もOK
Visual Studio Online使ってCIもできる
Application Insightsを使ってパフォーマンスとか見たり。
Logic Appsで登録(DB)されたらSalesforceに登録してSlackにながしてTwilioで通知とかそういうのもOK
そして突然のMac OSX上でVisual Studio Code!
”Monaco”をAtom Shell(というかElectron?)+ChromniumでMacOS XやLinux上で動くようにした感じのエディタを突然発表。インテリセンスもOK
Git連携でDiffみたりもできます
見た目はVisual Studio Online ”Monaco”にすごく似てますね。デモではUbuntuでも動かしてました。
デバッグも対応のようです。さすがに今は.NET CoreなASP.NETとかNode.jsぐらいな気がしますが。RoslynやらCoreCLRのオープン化の成果ですかね。
というわけでVisual Studio Codeは無料で今から使うことができます。
こんなTwitterアカウントもできてます
ドキュメントもいろいろあるようなので是非見てみてください。
さっそくしばやん先生が纏めてました。
ちなみにデモでアップロードしてたCh.9のマスコットの3Dデータ(とScottGuのモデルw)は印刷されたやつが手渡されてました。
Scott in Scott。
ということで今日の開発環境としてはこんな感じ。
Visual Studio Codeはコード書きに最適化されたエディタで、IDEとしてはVisual Studio 2015を、その他のツール(Eclipseなど)も裏側としてVisual Studio Onlineを使ってSCMやCI/CDなどにお使い頂けます的な。
ちなみにしれっとVisual Studio 2015もRC版が公開されてます。
まだまだAzureのターン。次はちょっと前にアナウンスされた Azure Service Fabric。
尚、Keynoteではこのスライドのみでした。(あとでBreakout-sessionあるけど)
IaaS+とかより発展したCloud Servicesみたいな話です。とりあえずこのPostでは保留。
で、次はData Servicesなところ。今現状はこんな感じで提供されています。
青色はSaaSとしてMSが提供しているもの、緑は単にVirtual Machine上で動きますという感じですね。
で、1日に16万ものDBが作ったり削除されたりしてるらしいSQL Databaseさんですが。
新しい機能として透過的データ暗号化(TDE)、フルテキスト検索、Elastic Database Poolが発表されました。
TDEとフルテキスト検索はまぁいいですよね。SQL Serverの機能でもあるし、それがSQL Databaseでも使えるようになります、という話です。
Elastic Database Poolは新しいネタです。
平たくいうと複数のDB(サーバー)を1つのDBとして扱うことができるSQL Databaseの形態です。マルチテナントなサービスなどは1つの共有DBで分けたりするモデルと、顧客毎にDB分けるモデルがあったりしますが後者の形態などで使えそうな感じですね。
デモはLara Rubbelke氏から。
プールにDBを追加したり、パフォーマンスみたり全DB共通のJob(インデックス再構築など)を実行したりなどできるようです。
あとはPool全体でのDTUと、DB単位のDTUそれぞれあるようです。
次はSQL Data Warehouse。
大量のHadoopやSQL Database、他のデータソースのデータを纏めて保管する用のサービスですかね。
Power BI使ってみたり、MLの元データとして使ったり。Redshift対抗なイメージのようです。
一時的に停止したり伸縮したり、オンプレのSQL Serverでも使えたりするようです。Azure Data Factoryでコネコネして最終的なデータ保管場所という感じでしょうかね。
次にAzure Data Lake Service。
IoTやらなんやらから来たデータを放り込んで解析やら分析やらに使うためのストア先という感じです。
スライド映してくれない会場のせいでみにくいですが、HDFS APIと連携したりもできる様子。大量のログや非構造化データのアクセス、低レイテンシでの分析ジョブ処理などができる様子。
昨今のデータ分析・保持系としてはこんな感じでサービス群が提供されてます。
詳細はムッシュのSEの雑記へどうぞ。
次のキーは生産性の向上やビジネスプロセスの改革あたりですね。というわけでOfficeの開発プラットフォームの話です。
このあたりの話ですね。
なんていうのか忘れたけど(Napaだっけ?)、あの辺の話です。
Office (デモではOffice 2016 Preview)のExcelやWord、Outlookといった製品にカスタムのアプリを載せられるやつですがそのままiOS上のOfficeでも動く!SAP連携ができるw
あとはGraph APIとかですね。DelveやSway連携などもOK.
順当な進化な感じです。
さてやっと最後のキー、パーソナルコンピューティング周りです。つまりWindows 10周りですね。
スピーカーはTerry Myerson氏。
さっきの流れでWindows Store for BusinessということでLOBアプリの配布なども容易になるようです。
そしてなんということでしょう。Win32アプリもAndroid/JavaもiOS/Objective-CもApp-Vによる謎技術でUniversal Appsとして動きます!
Win32なPhotoshopを使って危険なデモしたり
Visual StudioでObjective-C開発したり!
デバッグ実行まで!
あらゆる(?)アプリがUniversal Windows PlatformとしてWindows Storeから提供可能となるようです。
そしてWindows 10といえばJoe Belfiore氏から。
Cortanaさんがより賢く統合されたとか。あとはProject Spartan(新ブラウザ)がMicrosoft Edgeになりました。
タブレットでのUIやMayaもタブレットでさくっと手書きとか。
面白いのはContinuum for PhonesということでWindows Phoneに外部モニタとキーボード接続してそのままPCっぽく使えるようになる機能ですね。
スタートおすとそのままタイルがでてOfficeアプリなどでPCのように使えます。
HDMIだけサポートなのと、一部機種のみサポートのようですが。
そしてAlex Kipman氏登場。つまりHoloLens!
未来感あふれるデモ!
その辺の壁に動画ながしたり人に追従して移動したり!撮影機材もすごいことになってますね。
医療現場でのデモ的な。
人体モデルだして視線のところをビームで追いながら中身をみたりとか。
あと注目すべきは眼鏡着用しててもOKというところ!これは重要です。
次はRaspbery PiつんだロボットとHoloLensのコラボです。
ロボット上に義体を表示させて実空間とVRのコラボ的な。
面白い!
何よりすごいのがケーブルいらないしPhoneもPCも不要、スタンドアロンで動いてるというところ。
早く欲しい!
最後にSatya氏がまとめとして、未来を成し遂げるために地球上のすべての人、すべての組織に力を与えます、という言葉でBuild 1日目のKeynoteは終わりです。
エンディングは弦楽器4重奏で。
なおピアノの楽譜は例のアプリでした。
その他のAzure周りのUpdateなどは別ポストでおいおいと。
まとめ
ちょっと迷走してたWindows 10周りのプラットフォーム統合もなんとなく形になってきましたね。UIやらなんやらまだまだ言いたいことはあるけど、プラットフォームとしての目指してる先はなんとなく見えてきたかな?
あとインフラとしてのAzureの拡充は順当に、HoloLensといった新しいデバイスもすごく楽しみでわくわくするし、MSだけでなくDockerや他のベンダーとの協業もいい感じに進んでそうで何よりです。
Day 2もあるし、来週はIgniteもあるので、そちらでの発表も楽しみです!
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